0614
行きつけのバー
というかっこいい言葉を使うのは少々気がひけるものの、ほかに適当なものがないので行きつけのバーとする。
そこで働くハタチそこそこの男の子と勤務後の帰り道でハグをして別れた。
それだけの話なのだけれど、彼はわたしの名前を知らない。
まだ3回くらいしか店に行っていないし、興味がないのか気を遣っているのか、名前を聞かれていない。名乗る必要性も感じず、名前も知らない妙齢の女とハグをするという奇妙な状況に陥れてしまった。少し前の話。
そのバーというのが、サッカーの試合をやっている時繁盛するタイプの店で、ちょうど世ではシーズンらしいので、ほとぼりが冷めたあたりまた顔を出そうかと思う。
今日は昨晩猫カフェに行くぞと勇んでいたにもかかわらず、朝から部屋の掃除をし、財布を新調、楽天で手に入れた大人の科学の付録である小型活版印刷機を組み立てて遊ぶことに勤しむという当初の予定と全く違う過ごし方をした。
がしかし
悪くない。
がしかし という言葉の最初の「がし」の子音を強めに発音することにはまっている。
少し前に流行ったエリップスだとかいう南国製のヘアオイルがライフで売っていて感動したし、赤いカレーうどんタイ風をケースで手に入れたいほど気に入った。
ついでに今週の弁当用の自作冷凍食品もうまく仕込むことができたし、良い休日だった。
欲を言えば誰かから紫陽花の花束でも貰えたら
と思う。